VocalShifter ver.3.4の新機能を紹介します。

WORLDによるリアルタイム音声合成(ver.3.33)

音声分析変換合成システム「WORLD」によるリアルタイム音声合成に対応しました。 WORLDによる音声合成は2014年に対応しましたが、今回リリースしたVocalShifterでは最新版のWORLDを使用しており、 以前よりもピッチシフトによる音品質の劣化が抑えられています。

モーフィング機能追加(ver.3.4)

モーフィング機能を使用すると、複数の音声のPITと音色を混ぜ合わせて、なめらかに変化させることができます。 モーフィング機能を使用する場合、トラック設定で同一のモーフィンググループを設定したトラックに、 対象の音声ファイルを追加してください。 また、アイテムの音声合成方式を「WORLD」に設定してください。

モーフィングの割合(%)は、アイテム編集画面の「MRP」で指定できます。 アイテム設定で「MRP自動設定」を有効にすると、MRPの合計が100%になるように、MRPを自動設定します。 （片方のアイテムのMRPを設定するだけで、MRPのクロスフェードを実現できます）

メインウィンドウの拡大率上限を拡張(ver.3.32)

メインウィンドウの横方向の拡大率上限を200pixel/秒から4pixel/sampelに変更し、 アイテム編集ウィンドウと同様に拡大できるようになりました。

グラフの色変更機能追加(ver.3.34)

メニューの「オプション」→「グラフの色設定」で、アイテム編集ウィンドウに表示されるグラフの色を変更できます。

ピッチのグリッドタイプ変更機能追加(ver.3.4)

設定の「PITグリッド」で、PIT編集モードの水平グリッドが引かれる位置を設定できます。 「0cent」、「±50cent」、「ノート編集時のみ±50cent」から選択することができます。

タイミング編集モードでピッチのグリッドを表示(ver.3.32)

タイミング編集モードで他のモード(例えばPIT)のグラフ表示を有効にしたとき、 他のモードのグリッドを表示するように変更しました。 (TIME以外の複数のモードを表示している時は、最も上のモードのグリッドが表示されます。)

機能改善、仕様変更

• アイテム単体書き出し時、マスタボリュームを適用しない仕様に変更しました。
• アイテム単体書き出し時のフォーマット指定に対応しました。
• アイテムの選択範囲をWaveファイルに出力する機能を追加しました。
• 再読み込み時の解析設定変更に対応しました。
• アイテムのリピート再生に対応しました。
• 進む、戻る秒数の設定機能を追加しました。
• アイテムのノート数、ラベル数表示機能を追加しました。
• DYN、VOLと波形の対数表示を個別に設定できるように改善しました。
• 解析設定、音声合成方式設定ウィンドウに、ファイル名表示を追加しました。
• CPU負荷を軽減しました。
• 一部の環境で、再生位置がずれる問題を改善しました。

不具合修正

• アイテム編集ウィンドウ表示中に、メインウィンドウの時間単位切替ボタンを押下すると、内部エラーが発生する不具合を修正しました。
• 「ノート位置に制御点追加」実行時に、内部エラーが発生することがある不具合を修正しました。
• アクセラレーションキーの重複を修正しました。
• 英語表記に全角文字が含まれる不具合を修正しました。